化合物ライブラリー利用申請
化合物スクリーニング用サンプルの提供やアッセイ系構築の相談・支援のご依頼を承っています
計画段階やアッセイ系構築途上でのご相談からスクリーニング化合物の選択など、お気軽にどうぞ
主な化合物サンプル提供条件:
- 提供条件を了解いただけるならば、公的/民間の区別はいたしません
- 使用目的、方法等をお知らせいただき、守秘義務を負ったメンバーで議論し、打ち合わせさせていただきます
- 秘密を守った上で、結果(スクリーニング生データ)をすべて報告していただきます
- 公開可能になった時点で再現性のある確定した成果を速やかに一般公開いたします
- 利用料はプレート代、送料などの実費のみで、化合物サンプル自体は無償です
- 提供件数に制限を設ける場合もあります
- 共同研究的な知的活動を伴わない限り、例えば、指定されたサンプルを単に提供しただけでは、弊機構は知的財産権の要求はいたしません
利用手順は本サイト(4)サンプル請求手続の流れ をご覧いただき、ご不明な点は遠慮なくお問い合わせ下さい
(1)利用申込関連書類・資料
申請書(様式11および12)は、可能な範囲で記入されたExcelファイル(必要に応じパスワード設定して下さい)を弊機構まで機関決裁前にメール送付して下さい。内容確認後、担当者より郵送手順についてご案内いたします。
1. | 化合物一般提供指針 (指針の内容は旧組織から変更ありません) | ||
2. | 化合物データベース提供依頼申請書 (SD File、SMILES形式で提供 ver 8.00以降をご利用下さい) | [様式11] | ver 8.01 |
3. | 化合物サンプル提供依頼申請書 (ver 9.01以降をご利用下さい) | [様式12] | ver 9.31 |
4. | 化合物提供契約書 雛形 (同一条件でのご提供のため、条文修正はご容赦下さい) | ver 5.00 | |
5. | 化合物提供実費料金表(2024年度) | ||
6. | HTSの前に確認していただきたい事項 | ||
7. | 打合せ時に可能な範囲でご説明頂きたい事項 | ||
8. | 提供サンプルのピペットμL分注フォーマット | ||
9. | 化合物プレート・溶液の取り扱い | ||
10. | 化合物ライブラリー活⽤の参考資料 |
(2)化合物サンプルの純度確認について
一次スクリーニングの後の再現性評価や異なるアッセイ系による高次評価等の後に得られるヒットサンプルについて、論文等での成果公表や創薬を目指す構造展開の前に、用いたサンプルの化学構造式や純度の確認などを行い、活性の本体となる物質の同定が必要となります。
高純度であると入手したサンプルですが、弊機構は、全提供サンプルの化学構造や純度を保証することは事実上困難です。そのため、利用者の皆様には溶液サンプル調製時に全サンプル統一条件でLC/MS測定データを取得し、ソフトウェア一斉解析により算出した純度推定値を化合物データベースに収載したり、化学構造情報の開示の際に構造式に併記したりしてお知らせしています。低純度の検定結果であったサンプルもありますし、実際には高純度サンプルであっても、溶解度の低さや質量分析装置内でのイオン化の具合等に起因して低純度の結果となっている場合もあります。
弊機構は、特に重要なサンプルについて、LC/MSチャートを個別確認したり、以下の様式14による現時点でのサンプルの純度検定依頼を受け付けています。高純度確認サンプルについても、長期安定性に懸念のある構造のサンプルもあり、同じく重要なサンプルについて、様式14による純度検定依頼を受け付けています。
なお、低純度とお知らせしたサンプルについては、弊機構は構造確認できていませんので、現状のままでは構造式の公表承認をいたしかねます。公表を希望される場合には、NMR測定(原末提供応相談)や別途入手、合成にて構造確認等が必要です。弊機構では、これらサンプルをCore LibraryやAdvanced Core Libraryなどからは除外し、Full Libraryでも提供順位が一番低いGeneral Cに集めて区別しています。
1. | 化合物純度検定依頼申請書 | [様式14] | ver 1.00 |
(3)化合物情報を含む成果公表について
弊機構の化合物情報は秘密情報としてお伝えしています。そのため、化合物提供で得られた成果を学会発表や論文投稿、特許出願される場合には必ず事前に(査読者を含む第三者に化合物情報を開示する10日前までに)弊機構へ下記書式にてお知らせ下さい。公表見合わせ等のご検討をお願いする場合もありますので、早めに申請してください。化合物情報を含まない発表については申請不要です。受理された掲載誌が変更になった場合、その旨ご連絡いただくのみで、再申請は不要です。弊機構からの提供サンプルがきっかけとなり、製品化や事業化に成功された場合は、是非ご一報ください。
また、公表時に化合物サンプル提供の補助事業である「AMED生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)」への謝辞にもご協力下さい。
英文の場合:This research was partially supported by Basis for Supporting Innovative Drug Discovery and Life Science Research from AMED under Grant Number JP23ama121053 (support number xxxx).
“xxxx”には、BINDSの課題番号4桁を記入して下さい。
1. | 化合物利用成果公表申請書 | [様式16] | ver 9.02 |
2. | 化合物利用成果の一般公開用報告書 | [様式17] | ver 6.10 |
(4)サンプル請求手続の流れ
- 支援の母体事業AMED BINDSのワンストップコンサルティング・支援窓口より『コンサルティング』申請
計画段階、アッセイ系構築中の場合、現時点ではサンプル提供申請に進まず、コンサルティングのみの方が多数いらっしゃいます
(利用者未登録の方は要登録。支援希望ユニットは「連携・融合ユニット」、支援項目は「ライブラリー提供」や「HTS評価系構築」「ヒット化合物創出からモダリティ探索の連携支援」等の最適な項目(詳しくはコンサルティングで伺うので気軽な選択で可)、希望担当者は「小島宏建」を選択、相談内容はnon-confidentialな語句で記入;記入例はこちら) - 機構よりコンサルティング日程調整の連絡(通常Zoom利用ですが、施設利用の希望等で対面でのコンサルティングも可)
- 打合せ資料および仮の化合物サンプル提供依頼申請書(お分かりになる範囲で記入された様式12のExcelファイル。インシリコスクリーニングによる化合物選択などのために化合物情報をまず必要とされる方は、化合物データベース提供依頼申請書(様式11))をメールで機構に提出(オンラインストレージ経由も可)
- 機構職員とコンサルティング(confidentialな情報も交えて最適なプランをご一緒に考えます;同一研究テーマで2回目以降の化合物サンプル申請時は必要時のみ実施)
- BINDSワンストップ窓口から届く『支援コンサルティングの結果について』というメールにしたがって、AMED BINDSへ『支援』申請。以後、定期的に「支援課題の進捗報告のお願い」というメールが届き、追加申請によるサンプル提供等も終えた支援完了時点を100%としたときの進捗度報告(定期的な進捗報告サイトの自由記載欄には、重要あるいは急ぎのご連絡は記載せず、E-mailにて弊機構に直接お知らせください)
- アッセイ系をコンサルティングに基いて完成させ、検討結果を反映させた化合物サンプル提供依頼申請書(様式12 Excel)をメールで機構に提出し、機構が内容確認
- 修正依頼をさらに反映させ、間違いがないことを確認された最終版の化合物サンプル提供依頼申請書を申請者本人(Ccに申請者でも可)からExcelファイルのままメールにて機構へ再度提出(サンプル準備を開始するため、以後の修正はご遠慮下さい)
- 提出された申請書受理後、化合物提供契約書を作成(学内研究者には覚書)弊学の機関決裁後、化合物提供契約書(PDF)を機構よりメール添付で送信
- 化合物提供契約書2部を貴機関契約事務担当にて印刷・製本し、機関規定の契約権者決裁後、契約書2部を機構に郵送
- 契約書2部に弊学機関契約権者(薬学部・薬学系研究科事務長)が押印
- 下図(4)のようにサンプルプレートを作製して納品受領書と共に提供。見積書と締結済契約書1部は別送(見積書と納品受領書は大学発行の公式書類ではないため、機関印は押せません)
- サンプル情報(新規申請時は化合物サンプルIDは伏せ、出庫サンプル番号)が記載されたアッセイ結果報告書(ファイル名が『(5桁受付番号)_Lab report form_・・・』のExcelファイル)を機構からメール送付
- 受領日に、納品受領書へ署名捺印後、FAXまたはPDFのメール添付にて機構に返信
- 実費請求書を弊学薬学系研究科事務室より送付
- 請求書に基づき支払
- サンプルを用いてアッセイ
- (申請期間内のアッセイ完了が困難となった場合のみ)機構に速やかにその旨申出、機構から送付される経過報告書(様式32)に記入してメールで返送し、必要に応じ、期間延長事務手続
- 12.で機構より送付されたアッセイ結果報告書Excelファイルに結果を記入して、メール記載の提出方法により返送(化合物サンプルIDや構造式の開示を希望する場合には、その旨メール本文に記載し、『アッセイ結果』タブシートの一番左のA列に”1”を記入)=>確認後、化合物サンプルID開示
- 必要に応じ、確認試験、高次アッセイ用に追加サンプル請求を3.に戻って行う
- 活性確認に並行し、サンプルの化学構造や純度を確認 本サイト(2)化合物サンプルの純度確認について を参照
- ヒット化合物からの構造展開やADME・物性測定支援を希望の場合、機構に相談する
- 成果が確定し、成果を学会や論文、特許で公表される場合に様式16と様式17をメールで機構に提出し、発表の承認を受ける
- 機構の支援が不要となった(支援完了)時点で、機構に連絡し、AMED BINDSへ支援終了報告書をウェブ提出